VC++でGEANT4のビルド
※この方法は非公式です。
※Geant4 9.5 くらいから Win7 32bit VC10 でコンパイルされたものが公式で配布されています。
GEANT4をWindowsに入れる場合、公式にはcygwinを使う方法が推奨されていますが、VC++でビルドする方法もあるようなので紹介します。
手順
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こちらのサイト (SLACのNorman Graf氏による) から以下のファイルをダウンロード
- CLHEP 2.1.0.1 (VC10でコンパイルされたCLHEPライブラリ。公式だとVC9_xpしかない。)
- Geant4 v9.4 patch 02 source (公式のソースファイルのZIPとたぶん同じ内容。)
- Geant4 v9.4 patch 02 header files (Linkerの設定を簡単にするため、ヘッダーファイルを一つのフォルダにまとめたもの。)
- Visual Studio 2010 Solution and Project Files (VC10用ソリューション)
- 全て同じ場所を指定して解凍する。
- 次の環境変数を設定する
- G4INSTALL (解凍先\VS2010_Geant4_9_4_p02\geant4_9_4_p02)
- G4_HEADERS (%G4INSTALL%\include)
- CLHEP_INCLUDE (解凍先\clhep\2.1.0.1\include)
- CLHEP_LIB (解凍先\clhep\2.1.0.1\lib)
- VS2010_Geant4_9_4_p02\VS2010_Geant4_9_4_p02にあるG4MSVC++.Netを開く。(同フォルダにあるバッチファイルはExpress版のVC++だと使えないっぽい。)
- 左下に"Ready"が出たらビルド開始!(F7)
- 116個の.libが出力されるまで暫く待つ。(警告が大量に出るが気にしない。)
- 最後に "Build: 116 succeeded, 0 failed, 0 up-to-date, 0 skipped" が出たら成功。VS2010_Geant4_9_4_p02\VS2010_Geant4_9_4_p02\lib\Debug に116個の.libができているはず。
- .libファイルのあるフォルダのパスを環境変数G4_LIBとして設定しておくとよい。
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